新たに実装されたサーミローグで遊んでいたら、新しいイベントが開催されました。
「ダーティーマネー」。汚いお金ですって。嫌ねえ。
見慣れたBSWの面子が中心の劇画調なイラストが印象的です。後ろの渋いおっさん連中も気になるぜ。
よく考えればBSWがメインのサイドストーリーってこれが初なのかなあ。メインストーリーや回想秘録ではちょくちょく出てたイメージあるけど。あとはOP:OD?でもあれは虹6組が主役やしな。
〈イベントスカウト〉
まずはガチャから引いていきましょう。
今回の目玉は何と言っても異格ジェシカ。あの気弱なジェシカが見た目も中身も成長しての星6実装です。後ろのごてごてした装備群も男心を大いにくすぐりますね。
前回のティフォンガチャからそんなにリソースが回復してないけど、まあそんなには沼りますまい。
アークナイツくんのガチャは優しいことで評判やからな。大丈夫でしょ。まずは10連券から。
うーん。
次は単発券。10枚くらい使っておこう。
うーむ。
じゃあ玉も……
……おかしいな、PU対象が星5すら出ねえ。新規はおろかアオスタくんすらいないとは。
なんかパプリカが2人くらい出とりますけども。
来たぜ星6。頼みますよー。
お、まずは新規星5の「アーモンド」ですね。やっと来たか。
BSW所属だけどエンジニアらしい。傭兵の組織だって聞いてたけど荒事以外の担当オペレーターもいるんすね。職分は鉤縄師。
そして異格ジェシカも来てくれました。やったぜ。
しかし本当に見違えたなあ。確かメインストーリーの9章辺りでこの立ち絵は1回お披露目されてるんですけども、ここでようやく実装ですか。
職分は哨戒衛士。リスカムと同じですね。成長を遂げた結果先輩と同じ職分になるという、なんともエモーショナルな展開です。
あと既存PU枠のアオスタも出ましたね。お前ら勢揃いかよ。勿体ぶりやがって。
まあでも結果的には50連で全員引けたのだから、何も文句は言えませんね。今回も沼らずに大勝利だぜ。
〈ストーリー〉
物語の舞台はクルビアの一都市、デイヴィスタウン。
元は採鉱で栄えた場所のようですが、現在はなんか酷い有様になっているようです。全体的に貧しくなっている上、移動都市の動力炉の故障が致命的だとか。
そんな酷い状況をどうにかするために派遣されたのがリスカムたち。動力炉の補修などを先遣隊のリスカムたちが行い、その後本隊がデイヴィスタウンを元の航路へ牽引するという流れ。
いつもなら折角来たのに現地民たちに「余所者は出ていけ」とかいう冷淡な態度を取られがちですが、今回は現地民にも歓迎され、多少街に妙なところはありつつも、そして作業の不安要素になる野盗やチンピラはいつつも状況は順調に進みます。
リスカム隊のメンバーもみんな情に厚く、いつもは飄々としているフランカもローラ(アーモンド)の命の危機に血相を変えて助けようとした辺り、本当に温かい関係だなと極寒の地ながら心が温まったりもしました。
ただ勿論この話はご存じアークナイツ、そう上手くはいきません。しかもそれどころか、物語は我々の想像を大きく超えて、陰鬱とかテラ仕草とかもうそんなんじゃない予想外の展開を迎えることになります。
いやあ本当にびっくりでしたよ。なんかもう怒涛の展開でね。絶対そんな状況じゃないけどちょっと不覚にも笑ってしまった。対策委員会編かな?
ただ傍から見れば笑ってしまうような決断も、当の本人たちからしてみれば至極本気で、大真面目であるわけです。加えてそこに至るまでの重い事情というのもある。
不幸続きですっかり廃れてしまったデイヴィスタウン、そんな貧しい市民たちの暮らしを更に苦しめる銀行の存在。いや今回の話、この銀行がまじのクソ野郎なんですよ。正に絵に描いたようなテラの象徴みたいなやつらだった。
普段は気のいい頑固親父なレオーネが、銀行員のシルヴィアにだけはやたらと冷淡にあたるところを見てテラッパリがよと最初は思ったのですが、読み進めていくと気持ちは分からんでもないなと考えを改めざるを得なかった。いやシルヴィアはいい子なんですけどね。
余程みんな銀行に苦しめられていたんだろうなと。貧困にあえぐ市民たち、BSWすら上の意向に左右されて自由にいかない中、銀行だけが異彩を放つレベルのクソオブクソで、一周回って清々しささえ覚えました。だからあの終盤の展開にはちょっとスカッとしたけど、もっとなんか聞いたこともないような罰が当たって欲しいものですね。
さて今回のストーリー、ジェシカの成長物語としての側面が結構大きいです。
成長というにはちょっと挫折が多いというか、なんかもうバキバキにへし折られまくってる気がしますけど。今回のイベントは時系列的にはメインストーリーのヴィクトリア編の数年後ということになるようですが、どうやらヴィクトリアでも相当辛い経験をしたらしい。
ジェシカは能力こそあるけど自信というものが致命的に足りず、状況が上手くいかないと全てを自分の責任にして落ち込んでしまう性格なんですね。そこは星3時代からあまり変わっていない。
ただ成長はしているので、己の弱さ、そして強みを活かそうとはしている。実際ストーリーでも債務に苦しむ市民たちを見かねてポケットマネーで支援しようとしていましたからね。ちょっと活かし方が斜め上な気がするけど、実際実家が太いから強力な武器ではあるんだよな。意味があるかはさておき。
自分に何ができるか分からない、何かができるとも思えない、しかし何かをしなければならない。
そんなジェシカが抱える強迫観念めいた思いは私にも無関係なものではなく、まあ私には能力というものがとことんないわけですけども、とかく自分に対する無力感、失望を幾度となく経験し、諦念さえ感じつつも、しかし何もせずただじっとしていることには耐えられない、そんなジェシカを見て身を切られるような思いを味わったものです。
劣等感を抱えて生きていくってのは辛いことなんですよね。自分の中に、常に自分を否定し続ける誰かが存在するということですから。しかも質が悪いことに、その誰かとは「自分」に他ならない。
無意識のうちに自分を否定し、否定されながら生きていく。失敗の度に己を責め、失望し、自信を無くしていく。ジェシカの場合は年の離れた優秀な兄弟たちの背中を見て育ったことに起因するようですが。
ただそんなジェシカが、このストーリーの終盤に下した大きな決断。それは確かに傍から見れば笑ってしまうような、それも嘲笑や失笑の的になるようなものかもしれないけど、しかし踏み出した一歩は彼女自身にとってとても重い意味を持つのです。踏みしめた地面に穿たれた足跡は、いい意味でも悪い意味でもずっと消えずに残り続けます。
一歩ずつ足を前に出して、歩いていく先が例え荒涼とした不透明な未来だったとしても。前を向いて歩き続けるという行為は結局誰も馬鹿にすることなど許されないし、結局そうすることでしか人は生きられないのだと思いますね。
過去に囚われて進むことをやめてしまったあの人と違って、ジェシカはまだ若い。確か24歳でしたっけ?お前タメかよぉ!?(驚愕)
あとはやはりこれ、渋いおっさんの話も欠かせない。
アークナイツといえばくたびれたおっさん、気のいい親父の悲しき過去、そして渋いイケおじ(おば)ですよね。当然今回もありますよ。
可愛い女の子の絡みはね、そりゃソシャゲなんだからあって当然というかいくらでも欲しいところなんですが、しかしそれはそれとして心に陰を持つおじさんたちの絡みを手抜きなしで描写してくれるのがアークナイツの硬派たる所以だと思うんですね。
しかも今回は若き日のカットまである。何だよ今回、サービスが過ぎる。
かつては同じ方向を見て歩いていた2人が、しかし袂を分かち、そこから数十年後、互いに年老いてから全く別の立場で再会して銃口を突き付け合う。そんな鉄錆臭い展開を躊躇なくやってくれる辺りは本当に流石アークナイツって感じでした。
まあそんな感じで大いに見どころのあるストーリーでしたよ、今回も。胸糞っちゃあ胸糞だけど、読み終えた後いろんな感情がないまぜになった重い溜息が思わずこぼれました。
そしてこの子。見た目がめっちゃ気になるんだけど、まさか出番がこのイベントだけだなんてこたあないですよね?
〈ステージとか〉
本イベントで実装されたコーデ。
取り敢えずこの2着は購入した。
リィンは2着目のL2Dコーデですね。無職の中で2着目持ってるのは彼女だけか。恵まれてるな。
対してフランカはこれが初コーデです。虹6コラボのときにリスカムはイベント内の立ち絵のコーデが貰えたんですけど、何故かフランカだけ未実装だった。あれとは違うけど、随分経ってようやくコーデを貰うことができました。えっどいからつい買っちゃったよ。
さて本イベントのステージギミックですが、今回は「エネルギー」という概念が存在します。
一部の敵、というか大体の敵がHPバーの下に数段階のゲージを持っていて、これは敵ユニットの特殊能力などによって増えたり減ったりし、ゲージ1段階につき攻撃力・防御力が一定割合上昇するというものなんですね。マンスフィールドを思い出すような敵バフギミックだ。
さらにこれが最大値(敵ユニットによる)に達すると「過負荷」状態になり、前述のバフ効果に加えてさらに一部ステータスが強化されます。これにより雑魚でも結構面倒な相手に変貌するのですが、一定時間が過ぎると解除され、またエネルギーもリセットされるのでそこが狙い目ということになるらしい。
あとは「廃熱噴出口」という、イフリータをステージギミックにしたような装置がステージに配置されているのですが、これは敵味方関係なく5マス先までのユニットに継続術ダメージを与える代わりに、敵ユニットにはエネルギー段階の継続的な上昇ももたらすという一長一短なギミックなんですね。一応敵の移動速度も下がるけど、こいつで敵のエリートが強化されてタンクが危うくなったりすることも多々あった。
あと個人的にはボスが結構きつかったですね。素のステータスが非常に高く、前述の噴出口で弱体化するという特性を利用してどうにか攻略する相手なんですが、特にスキルの強攻撃がまあまあ厄介で、第2形態になるとこれどうすんねんと思わざるを得なくなった。スキルでこちらのユニットを倒したら(自主撤退でも可)ワープ&即座に再使用可能って、それ大分やってないか?
アンドアインといいアグニルといい、サンクタのボスユニットはとにかく面倒で仕方がない。天使が嫌いになりそうだぜ。
ボス戦で大活躍だったのはシャマレでしたね。もうモルテぶん投げが大正義過ぎる。久々にこいつの性能のシンプルな強さを思い知りました。攻防半減が弱いわけないんだよな。
最後にイベント配布のこのオペレーター。
ヘレナおばさん。見た目は結構若々しいけど、劇中での描写だとそこそこ歳は行ってるみたいですね。まあどう考えても見た目が若過ぎるクリフ社長90歳なんてのがいたから、あれに比べれば……いやそんなことはないな。
職分は「狩人」という新しいタイプのものらしい。領主型前衛を正面だけ1マス伸ばしたような攻撃範囲に、通常攻撃からして弾薬式で火力は高いが弾薬がなくなると装填しなければ攻撃できない(よく考えればそれが当たり前なんですけどね)という結構独特な性能をしています。
実際使ってみると結構難しく、折角スキルを発動して攻撃力が上がっても、そこまでに敵をある程度攻撃していて弾薬が少なく、結果スキル中にあまり攻撃できないだとか、弾薬が0だと「1発装填→撃つ→また装填」の繰り返しで実質手数半分という思った以上の使いにくさが目立ちましたね。
昇進はしておいたけど、これどうなんだろうな。確かに火力は高いんだけど、別に他にも高火力な狙撃がいないわけじゃあないしな。当然星5以下に限ってもですよ。
ガチャ産2名も昇進。ジェシカは攻防一体って感じの性能ですが、アーモンドも使ってみる限りではチャージ可能なS1、バインドによるそれなりの時間の拘束力が売りのS2と使い勝手は良さそうだった。問題は似たようなことができる配布星6のカジキの存在だな。
ただアーモンドというかローラはめっちゃ可愛いからな。喋り方も声もいい。勝利時の台詞で重いストーリー展開の空気をいい意味でも悪い意味でもよくぶち壊してくれました。まさかBSWにこんな逸材が眠っていたとはな。
「ダーティーマネー」。汚いお金ですって。嫌ねえ。
見慣れたBSWの面子が中心の劇画調なイラストが印象的です。後ろの渋いおっさん連中も気になるぜ。
よく考えればBSWがメインのサイドストーリーってこれが初なのかなあ。メインストーリーや回想秘録ではちょくちょく出てたイメージあるけど。あとはOP:OD?でもあれは虹6組が主役やしな。
〈イベントスカウト〉
まずはガチャから引いていきましょう。
今回の目玉は何と言っても異格ジェシカ。あの気弱なジェシカが見た目も中身も成長しての星6実装です。後ろのごてごてした装備群も男心を大いにくすぐりますね。
前回のティフォンガチャからそんなにリソースが回復してないけど、まあそんなには沼りますまい。
アークナイツくんのガチャは優しいことで評判やからな。大丈夫でしょ。まずは10連券から。
うーん。
次は単発券。10枚くらい使っておこう。
うーむ。
じゃあ玉も……
……おかしいな、PU対象が星5すら出ねえ。新規はおろかアオスタくんすらいないとは。
なんかパプリカが2人くらい出とりますけども。
来たぜ星6。頼みますよー。
お、まずは新規星5の「アーモンド」ですね。やっと来たか。
BSW所属だけどエンジニアらしい。傭兵の組織だって聞いてたけど荒事以外の担当オペレーターもいるんすね。職分は鉤縄師。
そして異格ジェシカも来てくれました。やったぜ。
しかし本当に見違えたなあ。確かメインストーリーの9章辺りでこの立ち絵は1回お披露目されてるんですけども、ここでようやく実装ですか。
職分は哨戒衛士。リスカムと同じですね。成長を遂げた結果先輩と同じ職分になるという、なんともエモーショナルな展開です。
あと既存PU枠のアオスタも出ましたね。お前ら勢揃いかよ。勿体ぶりやがって。
まあでも結果的には50連で全員引けたのだから、何も文句は言えませんね。今回も沼らずに大勝利だぜ。
〈ストーリー〉
物語の舞台はクルビアの一都市、デイヴィスタウン。
元は採鉱で栄えた場所のようですが、現在はなんか酷い有様になっているようです。全体的に貧しくなっている上、移動都市の動力炉の故障が致命的だとか。
そんな酷い状況をどうにかするために派遣されたのがリスカムたち。動力炉の補修などを先遣隊のリスカムたちが行い、その後本隊がデイヴィスタウンを元の航路へ牽引するという流れ。
いつもなら折角来たのに現地民たちに「余所者は出ていけ」とかいう冷淡な態度を取られがちですが、今回は現地民にも歓迎され、多少街に妙なところはありつつも、そして作業の不安要素になる野盗やチンピラはいつつも状況は順調に進みます。
リスカム隊のメンバーもみんな情に厚く、いつもは飄々としているフランカもローラ(アーモンド)の命の危機に血相を変えて助けようとした辺り、本当に温かい関係だなと極寒の地ながら心が温まったりもしました。
ただ勿論この話はご存じアークナイツ、そう上手くはいきません。しかもそれどころか、物語は我々の想像を大きく超えて、陰鬱とかテラ仕草とかもうそんなんじゃない予想外の展開を迎えることになります。
いやあ本当にびっくりでしたよ。なんかもう怒涛の展開でね。絶対そんな状況じゃないけどちょっと不覚にも笑ってしまった。対策委員会編かな?
ただ傍から見れば笑ってしまうような決断も、当の本人たちからしてみれば至極本気で、大真面目であるわけです。加えてそこに至るまでの重い事情というのもある。
不幸続きですっかり廃れてしまったデイヴィスタウン、そんな貧しい市民たちの暮らしを更に苦しめる銀行の存在。いや今回の話、この銀行がまじのクソ野郎なんですよ。正に絵に描いたようなテラの象徴みたいなやつらだった。
普段は気のいい頑固親父なレオーネが、銀行員のシルヴィアにだけはやたらと冷淡にあたるところを見てテラッパリがよと最初は思ったのですが、読み進めていくと気持ちは分からんでもないなと考えを改めざるを得なかった。いやシルヴィアはいい子なんですけどね。
余程みんな銀行に苦しめられていたんだろうなと。貧困にあえぐ市民たち、BSWすら上の意向に左右されて自由にいかない中、銀行だけが異彩を放つレベルのクソオブクソで、一周回って清々しささえ覚えました。だからあの終盤の展開にはちょっとスカッとしたけど、もっとなんか聞いたこともないような罰が当たって欲しいものですね。
さて今回のストーリー、ジェシカの成長物語としての側面が結構大きいです。
成長というにはちょっと挫折が多いというか、なんかもうバキバキにへし折られまくってる気がしますけど。今回のイベントは時系列的にはメインストーリーのヴィクトリア編の数年後ということになるようですが、どうやらヴィクトリアでも相当辛い経験をしたらしい。
ジェシカは能力こそあるけど自信というものが致命的に足りず、状況が上手くいかないと全てを自分の責任にして落ち込んでしまう性格なんですね。そこは星3時代からあまり変わっていない。
ただ成長はしているので、己の弱さ、そして強みを活かそうとはしている。実際ストーリーでも債務に苦しむ市民たちを見かねてポケットマネーで支援しようとしていましたからね。ちょっと活かし方が斜め上な気がするけど、実際実家が太いから強力な武器ではあるんだよな。意味があるかはさておき。
自分に何ができるか分からない、何かができるとも思えない、しかし何かをしなければならない。
そんなジェシカが抱える強迫観念めいた思いは私にも無関係なものではなく、まあ私には能力というものがとことんないわけですけども、とかく自分に対する無力感、失望を幾度となく経験し、諦念さえ感じつつも、しかし何もせずただじっとしていることには耐えられない、そんなジェシカを見て身を切られるような思いを味わったものです。
劣等感を抱えて生きていくってのは辛いことなんですよね。自分の中に、常に自分を否定し続ける誰かが存在するということですから。しかも質が悪いことに、その誰かとは「自分」に他ならない。
無意識のうちに自分を否定し、否定されながら生きていく。失敗の度に己を責め、失望し、自信を無くしていく。ジェシカの場合は年の離れた優秀な兄弟たちの背中を見て育ったことに起因するようですが。
ただそんなジェシカが、このストーリーの終盤に下した大きな決断。それは確かに傍から見れば笑ってしまうような、それも嘲笑や失笑の的になるようなものかもしれないけど、しかし踏み出した一歩は彼女自身にとってとても重い意味を持つのです。踏みしめた地面に穿たれた足跡は、いい意味でも悪い意味でもずっと消えずに残り続けます。
一歩ずつ足を前に出して、歩いていく先が例え荒涼とした不透明な未来だったとしても。前を向いて歩き続けるという行為は結局誰も馬鹿にすることなど許されないし、結局そうすることでしか人は生きられないのだと思いますね。
過去に囚われて進むことをやめてしまったあの人と違って、ジェシカはまだ若い。確か24歳でしたっけ?お前タメかよぉ!?(驚愕)
あとはやはりこれ、渋いおっさんの話も欠かせない。
アークナイツといえばくたびれたおっさん、気のいい親父の悲しき過去、そして渋いイケおじ(おば)ですよね。当然今回もありますよ。
可愛い女の子の絡みはね、そりゃソシャゲなんだからあって当然というかいくらでも欲しいところなんですが、しかしそれはそれとして心に陰を持つおじさんたちの絡みを手抜きなしで描写してくれるのがアークナイツの硬派たる所以だと思うんですね。
しかも今回は若き日のカットまである。何だよ今回、サービスが過ぎる。
かつては同じ方向を見て歩いていた2人が、しかし袂を分かち、そこから数十年後、互いに年老いてから全く別の立場で再会して銃口を突き付け合う。そんな鉄錆臭い展開を躊躇なくやってくれる辺りは本当に流石アークナイツって感じでした。
まあそんな感じで大いに見どころのあるストーリーでしたよ、今回も。胸糞っちゃあ胸糞だけど、読み終えた後いろんな感情がないまぜになった重い溜息が思わずこぼれました。
そしてこの子。見た目がめっちゃ気になるんだけど、まさか出番がこのイベントだけだなんてこたあないですよね?
〈ステージとか〉
本イベントで実装されたコーデ。
取り敢えずこの2着は購入した。
リィンは2着目のL2Dコーデですね。無職の中で2着目持ってるのは彼女だけか。恵まれてるな。
対してフランカはこれが初コーデです。虹6コラボのときにリスカムはイベント内の立ち絵のコーデが貰えたんですけど、何故かフランカだけ未実装だった。あれとは違うけど、随分経ってようやくコーデを貰うことができました。えっどいからつい買っちゃったよ。
さて本イベントのステージギミックですが、今回は「エネルギー」という概念が存在します。
一部の敵、というか大体の敵がHPバーの下に数段階のゲージを持っていて、これは敵ユニットの特殊能力などによって増えたり減ったりし、ゲージ1段階につき攻撃力・防御力が一定割合上昇するというものなんですね。マンスフィールドを思い出すような敵バフギミックだ。
さらにこれが最大値(敵ユニットによる)に達すると「過負荷」状態になり、前述のバフ効果に加えてさらに一部ステータスが強化されます。これにより雑魚でも結構面倒な相手に変貌するのですが、一定時間が過ぎると解除され、またエネルギーもリセットされるのでそこが狙い目ということになるらしい。
あとは「廃熱噴出口」という、イフリータをステージギミックにしたような装置がステージに配置されているのですが、これは敵味方関係なく5マス先までのユニットに継続術ダメージを与える代わりに、敵ユニットにはエネルギー段階の継続的な上昇ももたらすという一長一短なギミックなんですね。一応敵の移動速度も下がるけど、こいつで敵のエリートが強化されてタンクが危うくなったりすることも多々あった。
あと個人的にはボスが結構きつかったですね。素のステータスが非常に高く、前述の噴出口で弱体化するという特性を利用してどうにか攻略する相手なんですが、特にスキルの強攻撃がまあまあ厄介で、第2形態になるとこれどうすんねんと思わざるを得なくなった。スキルでこちらのユニットを倒したら(自主撤退でも可)ワープ&即座に再使用可能って、それ大分やってないか?
アンドアインといいアグニルといい、サンクタのボスユニットはとにかく面倒で仕方がない。天使が嫌いになりそうだぜ。
ボス戦で大活躍だったのはシャマレでしたね。もうモルテぶん投げが大正義過ぎる。久々にこいつの性能のシンプルな強さを思い知りました。攻防半減が弱いわけないんだよな。
最後にイベント配布のこのオペレーター。
ヘレナおばさん。見た目は結構若々しいけど、劇中での描写だとそこそこ歳は行ってるみたいですね。まあどう考えても見た目が若過ぎるクリフ社長90歳なんてのがいたから、あれに比べれば……いやそんなことはないな。
職分は「狩人」という新しいタイプのものらしい。領主型前衛を正面だけ1マス伸ばしたような攻撃範囲に、通常攻撃からして弾薬式で火力は高いが弾薬がなくなると装填しなければ攻撃できない(よく考えればそれが当たり前なんですけどね)という結構独特な性能をしています。
実際使ってみると結構難しく、折角スキルを発動して攻撃力が上がっても、そこまでに敵をある程度攻撃していて弾薬が少なく、結果スキル中にあまり攻撃できないだとか、弾薬が0だと「1発装填→撃つ→また装填」の繰り返しで実質手数半分という思った以上の使いにくさが目立ちましたね。
昇進はしておいたけど、これどうなんだろうな。確かに火力は高いんだけど、別に他にも高火力な狙撃がいないわけじゃあないしな。当然星5以下に限ってもですよ。
ガチャ産2名も昇進。ジェシカは攻防一体って感じの性能ですが、アーモンドも使ってみる限りではチャージ可能なS1、バインドによるそれなりの時間の拘束力が売りのS2と使い勝手は良さそうだった。問題は似たようなことができる配布星6のカジキの存在だな。
ただアーモンドというかローラはめっちゃ可愛いからな。喋り方も声もいい。勝利時の台詞で重いストーリー展開の空気をいい意味でも悪い意味でもよくぶち壊してくれました。まさかBSWにこんな逸材が眠っていたとはな。