鍋蓋遅報

 シーンお嬢様可愛いね  アリスちゃん可愛いね

タグ:アークナイツ

 新たに実装されたサーミローグで遊んでいたら、新しいイベントが開催されました。
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 「ダーティーマネー」。汚いお金ですって。嫌ねえ。

 見慣れたBSWの面子が中心の劇画調なイラストが印象的です。後ろの渋いおっさん連中も気になるぜ。

 よく考えればBSWがメインのサイドストーリーってこれが初なのかなあ。メインストーリーや回想秘録ではちょくちょく出てたイメージあるけど。あとはOP:OD?でもあれは虹6組が主役やしな。





 〈イベントスカウト〉

 まずはガチャから引いていきましょう。
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 今回の目玉は何と言っても異格ジェシカ。あの気弱なジェシカが見た目も中身も成長しての星6実装です。後ろのごてごてした装備群も男心を大いにくすぐりますね。
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 前回のティフォンガチャからそんなにリソースが回復してないけど、まあそんなには沼りますまい。

 アークナイツくんのガチャは優しいことで評判やからな。大丈夫でしょ。まずは10連券から。
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 うーん。
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 次は単発券。10枚くらい使っておこう。
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 うーむ。
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 じゃあ玉も……
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 ……おかしいな、PU対象が星5すら出ねえ。新規はおろかアオスタくんすらいないとは。

 なんかパプリカが2人くらい出とりますけども。
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 来たぜ星6。頼みますよー。
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 お、まずは新規星5の「アーモンド」ですね。やっと来たか。

 BSW所属だけどエンジニアらしい。傭兵の組織だって聞いてたけど荒事以外の担当オペレーターもいるんすね。職分は鉤縄師。
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 そして異格ジェシカも来てくれました。やったぜ。

 しかし本当に見違えたなあ。確かメインストーリーの9章辺りでこの立ち絵は1回お披露目されてるんですけども、ここでようやく実装ですか。

 職分は哨戒衛士。リスカムと同じですね。成長を遂げた結果先輩と同じ職分になるという、なんともエモーショナルな展開です。
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 あと既存PU枠のアオスタも出ましたね。お前ら勢揃いかよ。勿体ぶりやがって。

 まあでも結果的には50連で全員引けたのだから、何も文句は言えませんね。今回も沼らずに大勝利だぜ。





 〈ストーリー〉

 物語の舞台はクルビアの一都市、デイヴィスタウン。
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 元は採鉱で栄えた場所のようですが、現在はなんか酷い有様になっているようです。全体的に貧しくなっている上、移動都市の動力炉の故障が致命的だとか。

 そんな酷い状況をどうにかするために派遣されたのがリスカムたち。動力炉の補修などを先遣隊のリスカムたちが行い、その後本隊がデイヴィスタウンを元の航路へ牽引するという流れ。
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 いつもなら折角来たのに現地民たちに「余所者は出ていけ」とかいう冷淡な態度を取られがちですが、今回は現地民にも歓迎され、多少街に妙なところはありつつも、そして作業の不安要素になる野盗やチンピラはいつつも状況は順調に進みます。

 リスカム隊のメンバーもみんな情に厚く、いつもは飄々としているフランカもローラ(アーモンド)の命の危機に血相を変えて助けようとした辺り、本当に温かい関係だなと極寒の地ながら心が温まったりもしました。
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 ただ勿論この話はご存じアークナイツ、そう上手くはいきません。しかもそれどころか、物語は我々の想像を大きく超えて、陰鬱とかテラ仕草とかもうそんなんじゃない予想外の展開を迎えることになります。



 いやあ本当にびっくりでしたよ。なんかもう怒涛の展開でね。絶対そんな状況じゃないけどちょっと不覚にも笑ってしまった。対策委員会編かな?

 ただ傍から見れば笑ってしまうような決断も、当の本人たちからしてみれば至極本気で、大真面目であるわけです。加えてそこに至るまでの重い事情というのもある。
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 不幸続きですっかり廃れてしまったデイヴィスタウン、そんな貧しい市民たちの暮らしを更に苦しめる銀行の存在。いや今回の話、この銀行がまじのクソ野郎なんですよ。正に絵に描いたようなテラの象徴みたいなやつらだった。

 普段は気のいい頑固親父なレオーネが、銀行員のシルヴィアにだけはやたらと冷淡にあたるところを見てテラッパリがよと最初は思ったのですが、読み進めていくと気持ちは分からんでもないなと考えを改めざるを得なかった。いやシルヴィアはいい子なんですけどね。

 余程みんな銀行に苦しめられていたんだろうなと。貧困にあえぐ市民たち、BSWすら上の意向に左右されて自由にいかない中、銀行だけが異彩を放つレベルのクソオブクソで、一周回って清々しささえ覚えました。だからあの終盤の展開にはちょっとスカッとしたけど、もっとなんか聞いたこともないような罰が当たって欲しいものですね。
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 さて今回のストーリー、ジェシカの成長物語としての側面が結構大きいです。

 成長というにはちょっと挫折が多いというか、なんかもうバキバキにへし折られまくってる気がしますけど。今回のイベントは時系列的にはメインストーリーのヴィクトリア編の数年後ということになるようですが、どうやらヴィクトリアでも相当辛い経験をしたらしい。

 ジェシカは能力こそあるけど自信というものが致命的に足りず、状況が上手くいかないと全てを自分の責任にして落ち込んでしまう性格なんですね。そこは星3時代からあまり変わっていない。

 ただ成長はしているので、己の弱さ、そして強みを活かそうとはしている。実際ストーリーでも債務に苦しむ市民たちを見かねてポケットマネーで支援しようとしていましたからね。ちょっと活かし方が斜め上な気がするけど、実際実家が太いから強力な武器ではあるんだよな。意味があるかはさておき。
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 自分に何ができるか分からない、何かができるとも思えない、しかし何かをしなければならない。

 そんなジェシカが抱える強迫観念めいた思いは私にも無関係なものではなく、まあ私には能力というものがとことんないわけですけども、とかく自分に対する無力感、失望を幾度となく経験し、諦念さえ感じつつも、しかし何もせずただじっとしていることには耐えられない、そんなジェシカを見て身を切られるような思いを味わったものです。
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 劣等感を抱えて生きていくってのは辛いことなんですよね。自分の中に、常に自分を否定し続ける誰かが存在するということですから。しかも質が悪いことに、その誰かとは「自分」に他ならない。

 無意識のうちに自分を否定し、否定されながら生きていく。失敗の度に己を責め、失望し、自信を無くしていく。ジェシカの場合は年の離れた優秀な兄弟たちの背中を見て育ったことに起因するようですが。

 ただそんなジェシカが、このストーリーの終盤に下した大きな決断。それは確かに傍から見れば笑ってしまうような、それも嘲笑や失笑の的になるようなものかもしれないけど、しかし踏み出した一歩は彼女自身にとってとても重い意味を持つのです。踏みしめた地面に穿たれた足跡は、いい意味でも悪い意味でもずっと消えずに残り続けます。
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 一歩ずつ足を前に出して、歩いていく先が例え荒涼とした不透明な未来だったとしても。前を向いて歩き続けるという行為は結局誰も馬鹿にすることなど許されないし、結局そうすることでしか人は生きられないのだと思いますね。

 過去に囚われて進むことをやめてしまったあの人と違って、ジェシカはまだ若い。確か24歳でしたっけ?お前タメかよぉ!?(驚愕)



 あとはやはりこれ、渋いおっさんの話も欠かせない。
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 アークナイツといえばくたびれたおっさん、気のいい親父の悲しき過去、そして渋いイケおじ(おば)ですよね。当然今回もありますよ。

 可愛い女の子の絡みはね、そりゃソシャゲなんだからあって当然というかいくらでも欲しいところなんですが、しかしそれはそれとして心に陰を持つおじさんたちの絡みを手抜きなしで描写してくれるのがアークナイツの硬派たる所以だと思うんですね。
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 しかも今回は若き日のカットまである。何だよ今回、サービスが過ぎる。

 かつては同じ方向を見て歩いていた2人が、しかし袂を分かち、そこから数十年後、互いに年老いてから全く別の立場で再会して銃口を突き付け合う。そんな鉄錆臭い展開を躊躇なくやってくれる辺りは本当に流石アークナイツって感じでした。



 まあそんな感じで大いに見どころのあるストーリーでしたよ、今回も。胸糞っちゃあ胸糞だけど、読み終えた後いろんな感情がないまぜになった重い溜息が思わずこぼれました。
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 そしてこの子。見た目がめっちゃ気になるんだけど、まさか出番がこのイベントだけだなんてこたあないですよね?





 〈ステージとか〉

 本イベントで実装されたコーデ。
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 取り敢えずこの2着は購入した。

 リィンは2着目のL2Dコーデですね。無職の中で2着目持ってるのは彼女だけか。恵まれてるな。

 対してフランカはこれが初コーデです。虹6コラボのときにリスカムはイベント内の立ち絵のコーデが貰えたんですけど、何故かフランカだけ未実装だった。あれとは違うけど、随分経ってようやくコーデを貰うことができました。えっどいからつい買っちゃったよ。



 さて本イベントのステージギミックですが、今回は「エネルギー」という概念が存在します。
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 一部の敵、というか大体の敵がHPバーの下に数段階のゲージを持っていて、これは敵ユニットの特殊能力などによって増えたり減ったりし、ゲージ1段階につき攻撃力・防御力が一定割合上昇するというものなんですね。マンスフィールドを思い出すような敵バフギミックだ。

 さらにこれが最大値(敵ユニットによる)に達すると「過負荷」状態になり、前述のバフ効果に加えてさらに一部ステータスが強化されます。これにより雑魚でも結構面倒な相手に変貌するのですが、一定時間が過ぎると解除され、またエネルギーもリセットされるのでそこが狙い目ということになるらしい。

 あとは「廃熱噴出口」という、イフリータをステージギミックにしたような装置がステージに配置されているのですが、これは敵味方関係なく5マス先までのユニットに継続術ダメージを与える代わりに、敵ユニットにはエネルギー段階の継続的な上昇ももたらすという一長一短なギミックなんですね。一応敵の移動速度も下がるけど、こいつで敵のエリートが強化されてタンクが危うくなったりすることも多々あった。
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 あと個人的にはボスが結構きつかったですね。素のステータスが非常に高く、前述の噴出口で弱体化するという特性を利用してどうにか攻略する相手なんですが、特にスキルの強攻撃がまあまあ厄介で、第2形態になるとこれどうすんねんと思わざるを得なくなった。スキルでこちらのユニットを倒したら(自主撤退でも可)ワープ&即座に再使用可能って、それ大分やってないか?

 アンドアインといいアグニルといい、サンクタのボスユニットはとにかく面倒で仕方がない。天使が嫌いになりそうだぜ。

 ボス戦で大活躍だったのはシャマレでしたね。もうモルテぶん投げが大正義過ぎる。久々にこいつの性能のシンプルな強さを思い知りました。攻防半減が弱いわけないんだよな。



 最後にイベント配布のこのオペレーター。
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 ヘレナおばさん。見た目は結構若々しいけど、劇中での描写だとそこそこ歳は行ってるみたいですね。まあどう考えても見た目が若過ぎるクリフ社長90歳なんてのがいたから、あれに比べれば……いやそんなことはないな。

 職分は「狩人」という新しいタイプのものらしい。領主型前衛を正面だけ1マス伸ばしたような攻撃範囲に、通常攻撃からして弾薬式で火力は高いが弾薬がなくなると装填しなければ攻撃できない(よく考えればそれが当たり前なんですけどね)という結構独特な性能をしています。

 実際使ってみると結構難しく、折角スキルを発動して攻撃力が上がっても、そこまでに敵をある程度攻撃していて弾薬が少なく、結果スキル中にあまり攻撃できないだとか、弾薬が0だと「1発装填→撃つ→また装填」の繰り返しで実質手数半分という思った以上の使いにくさが目立ちましたね。
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 昇進はしておいたけど、これどうなんだろうな。確かに火力は高いんだけど、別に他にも高火力な狙撃がいないわけじゃあないしな。当然星5以下に限ってもですよ。
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 ガチャ産2名も昇進。ジェシカは攻防一体って感じの性能ですが、アーモンドも使ってみる限りではチャージ可能なS1、バインドによるそれなりの時間の拘束力が売りのS2と使い勝手は良さそうだった。問題は似たようなことができる配布星6のカジキの存在だな。
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 ただアーモンドというかローラはめっちゃ可愛いからな。喋り方も声もいい。勝利時の台詞で重いストーリー展開の空気をいい意味でも悪い意味でもよくぶち壊してくれました。まさかBSWにこんな逸材が眠っていたとはな。

 

 新しいローグライクが実装されてからそろそろ1週間。

 ドクター諸兄は、進捗のほどは如何でしょう。
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 統合戦略#4、「探索者と銀氷の果て」。

 海ローグに次ぐ第4弾。今度の舞台はテラの北部にある地域、サーミ。
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 先日のオムニバスストーリーでサーミ横断旅行を終えたマゼラン一行でしたが、休む暇もなく今度は新たな仲間を集めてサーミ探検に出発。広大で過酷なサーミを移動し、謎多き「氷原」を目指します。

 頼れる仲間のティフォンとサンタラは続投で、今度は新たな「サイクロプスの予言者」が案内役に加わります。果たして彼女らは苦難の道のりを乗り越え、目的を達成することができるのでしょうか?



 ローグライク自体のシステムは海と似通っている部分が多いですね。難易度が15段階あったり、スフィア盤で永続バフを開放したり。

 ただ重要な差異がいくつかあります。
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 まずは「啓示板」。これは道中で手に入る啓示板を組み合わせて「宣告」することで、特定のスポットを変化させたり通過時に何か貰えたりすることができるようになるシステムです。前者は例えば、危ない緊急作戦を無害な旅商人なんかに変更したり、後者は通過時に源石錐や希望が入手出来たりというような、使い方によっては有利に探索を進められる要素なんですね。

 ただ啓示板には大きく分けて2種類あり、違うカテゴリのものを2つ組み合わせなければなりません。それを作戦で拾ったり、旅商人で買ったりするわけです。
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 次に探査設備。探索中に重要な意味を持つ「耐干渉指数」という数値があり、これは基本0から6まであるのですが、大きければ大きいほど現在地点から先のスポットの情報を知ることができるようになります。6だと今いる層が全部見えるけど、0だと今いる場所の詳細さえ分かりません。気づかないうちに緊急を踏んでいる可能性さえあるようです。

 この指数はイベントや旅商人で上げたり、ルートの縦移動やら何やらで下げたりできます。海ローグの「鍵」がこっちに移動してきた感じでしょうか。
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 そして「崩壊値」。これは先程とは逆で、増えれば増えるほど危ない数値です。海ローグでいえば「灯火」辺りが該当するか。

 最初は0なのですが、特定の選択肢を踏んだり戦闘で敵に逃げられると増えていき、一定量溜まると「崩壊レベル」が上がり、この探索中にかかり続けるデバフ効果である「パラダイムロスト」が発生したり上位版に進化したりします。海ローグの「大群の呼び声」と似たようなシステムですが、こちらは層を越えて影響し続けます。単体だと海の「身体異変」ほど酷いやつはなかった気がする。

 崩壊値は減らすこともできますが、基本増えるばかりのものなのでできるだけ戦闘は完璧にこなしましょう。



 他にもいろいろあるけど、取り敢えずこの辺を覚えておけばなんとかなるでしょう。

 あとは好きな分隊と難易度を選んで探索スタートです。
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 ただ今回はこれまであったイージーモードがないんですよね。オペレーターをめっちゃ強化する秘宝を貰ってスタートみたいなことができない。一番簡単な自然の猛威(難度)・0は多少易しい要素もあるけど、スコア倍率にかなりデバフが入っているせいで周回には向きません。

 難度を上げると当然難しくなるけど、一定まで上げるとバフ効果みたいなのがスフィア盤を進めることで開放されたりもするので、少しくらい難度を上げた方がかえってやりやすいという謎の逆転現象が起きています。
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 あとクリアしたエンディングのアイコンが分隊選択画面に表示されるのは前回と同じですが、今回はその難度に応じてアイコンのデザインが変わるようです。現時点では難度10までクリアすれば一番上のアイコンが手に入りますが、今後のアプデで難度12以上のアイコンが追加されるらしいので、もしアイコンのコンプを目指すのであれば12までは進めておきましょう。勿論12も上げれば結構難しくなります。



 ここからは個人的な感想。
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 今日ようやく指揮分隊で5層表の難度12をクリアできたんですよ。できたからこうして記事を書いてるわけだけど。

 各難度の追加条件もさることながら、敵のステータスバフが相当厄介でしたね。ローグライクの常として、なるべく消費希望を星3OPなんかで抑えつつ、火力役は高レアを採用していくのが定石であるわけですが、そうやって採用したスポットが回復つけても普通に高火力の雑魚に瞬殺されたりするので、うわこれきっちいなと頭を悩ませながらやってました。海ローグは難度とか全然上げずにやったからなあ。勲章条件は7までだったか、それくらいまではやりましたけど。

 てか今回のローグライク、結構雑魚からして強くないですか?スフィア盤も全部埋め終えて、一通りバフは獲得したんですけど、それでもまあ攻撃が痛いんですよね。特にいきなり走ってくるやつらはどっちも面倒くさい。そしてそんな面倒なのが一番下っ端の雑魚枠というのがやばい。

 またそいつら以外にも、1層から物量で攻めてくるステージも割とあるので、今回は範囲火力が結構欲しいですね。
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 それを踏まえての最強OPはティフォンです。

 こいつまじで強い。まあ元々そういう触れ込みだったけど、このサーミローグにおいてもその性能は光りに光りまくっています。S2の永続2体攻撃、S3の大物狩りと隙がありません。狙撃が出たら真っ先に招集したいオペレーターです。

 あとはまあ、無理おじとかガヴィルさんとかエイヤとか。つまりイツメンですね。いつもの面子がいつも通り強い。ただ特にイカリードは今回かなり強力ですね。前述のように範囲火力が欲しいから。
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 そしてそういった星6はなるべく探索開始時点で取っておいた方がいい。私は最初安定的な前衛補助医療の組み合わせで、低レアを招集しつつ希望を温存して今後の高レア招集に備えたりしていたのですが、それだと難度を上げるごとに結構厳しくなってきたんですよね。耐久値が減ると嫌なパラダイムロストを押し付けられたりするので、序盤から強い星6を採用して取りこぼしをなくしていくのが結局効率的だなと思ったりしました。

 あとは「生垣の迷路」、あれを有効活用したい。入る度に耐干渉指数を消費するし、ランダムな特殊条件がものによっては結構きついけど(難度が上がると同時配置数2人で攻略させられた)、リターンも大きいです。



 で、難度12をクリアする頃には現在実装分の内容が大体全部終わった。
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 サーミローグの配布OPであるサイクロプスの予言者こと「ヴァラルクビン」も完凸して、S2特化も終えたし、スフィア盤も報酬も取り切った。

 まだ5層表以外のボス戦はやってないんですけど、全分隊で攻略し終わったらwikiでカンニングしつつやっていこうかなと思っています。でも遠い道のりだなあ。指揮分隊の時点でひいこら言ってたもんな。

 まあ急がずにのんびりやっていきますよ。何せ常設コンテンツだから急ぐ必要がない。実は今後のアプデで多少高難度が難しくなったりするらしいので、アイコン埋めは今のうちにやっといた方がいいみたいだけど。



 待望されていたイベントがついに開催されましたね。
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 「樹影にて眠る」。久々のオムニバス形式のイベントですね。

 イベントページの真ん中に写っている、いろんな意味ででかい子も印象的ですが、どうやら森の中らしい寒々しい背景、そして日本語の下に書かれている謎の文字が独特な風情を表現しています。果たしてどんなストーリーが展開されるのか。





 〈ストーリー〉

 話の舞台はテラの北部地域。
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 ウルサスやサーミといった国々と同じくらい北にある「氷原」で行方不明になったライン生命のマリアム主任とその仲間たちを捜索すべく、マゼランが単身そこへと向かいます。
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 最初はウルサス経由で踏み入ろうとしますが、今年のウルサスにおける調査許可が全て取り消されてしまっていたため頓挫。一度出した許可を勝手に取り消すとは何事かという話ですが、ウルサスではよくあることらしい。こっちの世界でも最早見慣れたおそロシア仕草です。

 というわけで作戦変更、サーミ経由で氷原へ行くことにしたマゼランでしたが、その道中でもウルサス側によってろくでもない陰謀に巻き込まれそうになります。
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 しかしその最中、マゼランのもとを訪ねてきたサーミフィヨド(サーミ人とかそんな感じの意味らしい)のシモーネによって難を逃れます。難を逃れたというか、ウルサス軍からも「魔女」と恐れられるシモーネの力を使ってぼこぼこにしたというか……直接的にそう言及されているわけではないとはいえ。
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 途中弓も毛量も矢筒も特定部位もとにかくでかでかな現地民・ティフォンと合流しつつ、一行は氷原へと向かいます。しかしこの子、めちゃくちゃ寒そうな格好してるな……。とてもマイナス30度そこらの極寒の中とは思えません。
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 途中現地民たちとの温かい()交流をしつつも、新たな発見やサーミ特有の自然現象に驚き、目を輝かせるマゼラン。それに呆れつつも付き合ってあげるティフォン。

 このなんとも微笑ましい旅の行方は、そしてマリアム主任の命運は如何に。



 本イベントシナリオの一番の見どころは、言うまでもなくマゼランという探検家から見た、全てが目新しいサーミの環境でしょう。
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 他の場所では見られない特徴を持った動植物、不思議な効能を持つ果実。常識で測れない現象。ほぼ手付かずの厳しい自然環境。そしてそれらと共存しながら生きている人々。
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 サーミに息づく自然信仰、或いはアニミズムといった、原始的でありつつもどこか気高い独自の世界観。人々は老樹を崇め、重要事を祭事や占いによって決定し、大自然における自分たち人間の存在を酷くちっぽけなものと認めた上で、その片隅に間借りするような生活を送っています。
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 それと対照的なのがウルサス帝国です。彼らは文字通りの覇権国家を目指し、その目に映る全てを手中に収めずにはいられず、神を信じないばかりかさも皇帝こそがそうであるかのような横暴を尽くす、図体ばかりがでかい野蛮人に過ぎません。やはり既視感が凄い。

 しかしそれは、サーミとウルサスという対立する両者の、どちらが善でどちらが悪かという議論にはっきりと結論を出させるものでは何らありません。そもそも善悪などいうものは視点によって変わるものだ、という言説を抜きにしても、まあ客観的にウルサスがクソ野郎なのは事実なのだとしても、サーミはサーミでウルサス以外に対しても協調性はまるでないし、どころか拒絶とさえ呼べるような排他的なその態度に好感など覚えようもありません。

 実際最初ウルサス軍にサーミ人たちが襲われるところで「やっぱウルサスはクソだわ」とこれまでの認識を強くしたのですが、しかしもう少し読んでみるとサーミ人もサーミ人でよそ者に厳しいというか融通が利かないというか、こりゃどっちもどっちだなと多少思わなくもなかった。

 今回出てきたサーミ人の中で比較的話が分かるのはシモーネやティフォン、そして兄の死を機に戻ってきたギターノもそうでしたが、彼女らは全員どっちかというとサーミではのけ者扱いされている面子なわけで。無論穏健派の一般サーミ人もいっぱいいるんだろうけど、総じてテラの平均的な価値観と異なる生活を送っているせいでどうにも理解を置き去りにされている感覚は否定できません。
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 そもそも「北部地域から襲い来る悪魔」という共通の敵が存在していながら両者いがみ合っている時点でお察しなんだなあって。まあこれはどうせ10:0でウルサスが悪いんだろうけど、にしてもやはり北に行ってもテラはテラなんだなって。
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 一方我らがマゼランとのけ者2人の珍道中は終始温かくて楽しそうでよかったです。好奇心旺盛でとにかくなんでも試してみる怖いもの知らずなマゼランとそれらを咎めつつもいろいろ教えてくれるティフォンが旅を通じて仲良くなっていき、親交が深まっていくのを見ているとこちらの心も温まってくるようです。寝袋のところなんかは実に微笑ましかった。

 これらの裏で動き回っている魔女シモーネのくだりは少々肝が冷えるような部分もありましたが、総じてだだっ広い氷原の中にぽつんと灯る焚火のような、そんな寒くも温かいストーリーを味わえました。



 さて見どころは他にもあります。ティフォン以外の新たな登場人物です。
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 この子よかったですね。オークコップくん。一応「くん」らしいんですけど可愛らしい見た目です。見かけによらず結構いい性格しているみたいですけど、やる時はやる。
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 エイクティルニル。自然の厳しさで削り出してできたようなイケおじです。実際何度も「悪魔」と交戦してきた歴戦の戦士なんだろうな。もしボスとして今後出てきたとしても、間違ってもHP減少で全力ダッシュしてブロックをすり抜けようとしてきたりなんてしなさそう。
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 アルゲス。ティフォンの親代わりみたいな人。ティフォンはいろいろでかい代わりにタッパだけは小さいわけですが、この人は190近いらしい。あのホシグマよりでかいってんだから相当ですよ。サイクロプスの特徴なのかなあ。近々新職分で実装されそうな風格です。
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 また他にも今回出てきたサーミモブたち、これらのデザインも秀逸です。秀逸なんだけど、特に女性陣はそれでええんかとは思った。吐く息も凍るような極寒でなんでそんな胸を開けたがるんだ。まあ狩人ティフォンに至っては太ももすら隠してないわけですが。慣れるとこれくらいなんでもないってことなのかなあ。



 さて今回のストーリー、読後の感想としては「ここからが本番」という感じがしましたね。

 これまでいろんなところで少しずつ言及されてきたサーミ周りの設定、それがマゼランの旅という形でまとまった形で描写されたわけですが、しかしこれはあくまで前段階であり、ここからいよいよサーミにまつわる深い掘り下げが用意されているんだろうなとか。まあ掘り下げというか、新しいローグライクの舞台ってことなんですけどね。
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 果たして「悪魔」とは何なのか、それらの脅威を退ける方法はあるのか。

 これは海面下のシーボーン、そして空を覆う「何か」と同じように、今後のテラにおける重要な問題として影響を与え続けるのでしょうね。やっぱり厄ネタばかりじゃないかこの世界!こんなところにコラボと称して投げ込まれ、さらにイベントが終わっても帰してもらえないコラボオペレーターたちの気持ちにもなって御覧なさい。
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 その辺はさて置いて、ならば今回の「樹影にて眠る」という一連の物語の結末がどうなのかというと、これはアルゲスと合流したマリアム隊が「悪魔」と遭遇し、主任とアルゲスを残して全滅するも主任はなお北へ進むことを決断するという、未だ立ち絵も出てきていないこの科学考察課の主任がやはり他の面子と同じく只者ではないんだなということをひしひしと感じさせるものでした。

 マゼランはそんな主任を尊敬しているわけですが、本イベントを通じて幾度となく描写されたマゼランの当たって砕けろ精神は彼の影響を多分に受けたものなんだろうなって。でもそれなら逆説的に、主任は何があっても大丈夫なのだろうなとは思う。サイクロプスの悲劇的な予言を受けてなお生き残り、進み続けることを選択した彼を阻める者なんてどこにもいないのかもしれない。いつか無事に帰ってきて、マゼランと共にサーミの興味深い環境について議論に花を咲かせる、そんな未来があればいいですね。






 〈スカウト〉

 イベントといえばガチャだよ。
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 今回の注目新規OPはやはり星6破城射手の「ティフォン」。

 なんでもグロ版はイベントの開催時期が前後し、そのせいで本当なら使えたはずのこの前のニューシエスタ、そして導灯#3はティフォンなしで迎える羽目になったとか。性能は強力の一言で、同職分のロサを汎用的に、かつ便利にしたような性能らしい。

 今後実装予定の星6の中でも入手優先度は高く、恒常とはいえここで狙う価値は大いにあるようです。まあなくても引くんだけどな!
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 しばらく回してなかったから備蓄はそれなりにある。資格証も欲しいし、まあそこそこの結果で終われたらなと思います。
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 フゥーン……
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 来た、星6の光だ!

 ~30連目にして早くもか。これは申し訳ないけど「勝ち」ですかね。
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 …………。

 山さんかあ。まあ悪くはないわね。凸もできるし。

 チョンユエと同職分の星6前衛ですが、なんだかんだS2のローコストに似合わぬ火力・生存力を武器に、未だに大活躍という印象です。S3は使ったことないから知らん。
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 そして今回は星5の方が先に来てくれました。
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 新規拡散術師のサンタラ。劇中ではシモーネ呼びが一般的でしたが。

 そして新規とはいうものの、キャラクター自体の登場は非常に古く、確かアークナイツ始まって最初のオムニバス(「戦地の逸話」)で出てきたっきりでしたね。あの時もマゼランと一緒に出演したのだったか。

 S2で攻撃範囲に氷柱を落としまくって敵を寒冷状態にするという面白い性能をした術師です。ランダム性はあるけど使いようによっては結構強そう。
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 ここからは単発券を10枚ずつ消費していきます。流れに乗ってティフォンも早期GETだ。
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 ……。
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 流れに乗れねえなあ。
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 まあそんなに上手くはいかないか。
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 つーわけでここからは玉。まあまああるけど、できるならあまり沼らないで頂けると……。
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 グワーッ!
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 願いが通じねー!ナンデ!?この前神社にお参りにも行ったのに!
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 と思っていたら次で星6が来ました。Foo!賽銭1円入れておいた甲斐があったぜ。

 さて気になる中身は……。
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 !!!
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 やったぜ。

 ティフォン来ちゃったねえ。可愛いねえ。可愛いのもそうだけど、安心院やケーちゃんと同じ絵師さんだから装備のごちゃごちゃ感が半端ない。要するに作画コストがばり高いわけですが、故にこそ十分な癖を摂取することができます。

 通常攻撃が2体(2回)攻撃になり、2度目の発動で効果が永続になるS2、超高火力の矢の雨を降らせるS3とスキルが強いのもさることながら、素質で敵の防御を一定割合無視し、さらにスキル中は敵に対する初撃が大きなダメージと足止めを付与できるというとにかく便利な性能に仕上がっています。破城射手だけあって攻撃範囲は独特ですが、育成すれば場所を選ばない活躍をしてくれることでしょう。
 


 結果、80連くらいで新規OPが揃いました。

 まあいつもくらいですな。特別沼ることもなかったし御の字です。
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 2人とも特化してきたぜ。どっちも格好ええなあ。そしてやっぱり防寒する気がないいい太ももだぜ。





 〈ステージ〉

 イベントステージの方もやってきました。
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 背景は幻想的だけどすげえ寒そう。まあ極北のサーミやからな。
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 中身はいつも通りのオムニバスって感じ。過去のいろいろなイベントギミックが襲い掛かります。

 ただ今回はちょっと偏りが多かったというか、具体的には大騎士領とラテラーノが2つずつでしたね。雪ステージが多ければまだ分かるんだけど、どういう被りのチョイスなんだろうな。最後のFD-8は国土違いだし。
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 感想は多分おおよそのドクターと同じで、FD-7強襲が一番難しかったです。割とめちゃくちゃやらせんなこいつらって思ったよ。
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 あと今回はSステージが2か所あって、これはオムニバス恒例の販促ステージですね。ティフォンが強いというのは前々から聞いてたけど、実際ここで使ってみて「ああこりゃそうだわ」と実感しました。
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 ティフォンはめっちゃ強いんでね、ここで引いとくのがおすすめですよ。

 メインスキルがS2ってのもいいですよね。ローグライクとかの昇進1のまま使わざるを得ない場面でもしっかり働いてくれますからね。当然昇進2、あとはモジュールもつければ最強です。

 

 新年一発目のアクナイ記事。
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 時期的には周年というのもあるこの1月、新年最初のイベントは「火山と雲と夢色の旅路」。

 新たな衣装のエイヤを中心に、なんか水着みたいな薄着(というか水着そのもの)に身を包んだ人物たちが楽しそうな一枚絵です。まあアークナイツが冬に夏イベをやるのは今に始まったことではない。

 ちなみにこのイベントトップは夜に撮ったもので、昼は普通に明るい空が背景になるらしい。周年イベントというだけあって気合が入っています。





 〈ストーリー〉

 今回の舞台は「ニューシエスタ」。火山の噴火予測を前に、移動都市へと移ることにしたあのシエスタです。
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 しかしかつて大いに賑わっていた観光都市は見る影もなく、移住という決断の代償を住人たちは感じていました。命あっての物種とはいえ、観光を収入源にしていた身からするとなかなか辛そうですね。
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 さてそんな中、成長したバイソンくんはフェンツ運輸の子会社、「フェンレン貿易」の代表としてニューシエスタの都市計画を任されていました。しかし一度大規模な移住を迫られ、またその原因となった2年前のシエスタ火山の噴火予測が外れたことで、住民たちの不信感から難航しているようです。
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 龍門からの訪問者はもう一組。スワイヤーとスノーズントはバカンスでニューシエスタに来ていましたが、どうやらスワイヤーはただのバカンスだけで終わらせるつもりはないらしい。
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 そしてエイヤことアデルもまたシエスタに来ていました。亡き両親の知人だったケラー教授と共に、シエスタ火山の調査のために。
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 ケラー教授と同じく(恰好に反して)アデルに親身なカーン教授、しかしアデルの両親の一件から彼はケラーに疑念を抱いている様子。
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 そんなアデルの前に、なんかやばそうな羊が現れます。
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 ドリーと名乗るその羊は、どうやらエンペラーやザーロと同じ「獣主」であるようです。しかし多くの人間には見えないらしい。

 そんな彼(彼女?)は難しい顔をしているアデルに1つの頼みごとをします。「北風」、「種」、「毛皮」、どこか抽象的なそれらを見つけたらなんかいいものをくれるらしい。アデルには他にもやることがあるのに、特に斟酌せず面倒事を押し付けてくるあたりはいかにも人間の都合などそっちのけな獣主って感じ。

 火花を散らす2人の若き商売人。そして羊を、過去を追いかける若き研究者。彼らの旅路の果てにはどんな結果が待ち受けているのでしょう。そしてニューシエスタの未来はいかに。


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 今回のストーリーは、若き世代をクローズアップした構成が目立っていたように思いますね。

 フェンツ運輸の御曹司として、苦労や悩みを持ちつつも責任感の強いバイソンくん。スワイヤーグループに生まれながら一族から疎まれるベアトリクス。そして鉱石病という重いハンデを背負いつつも親譲りの才能と探求心で前に進むアデル。また今回の現地民枠であるエニスくんも外せません。
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 コスタとケラーについても語りたいことがあります。彼らはそれぞれの苦みを乗り越え、若い世代というには落ち着いた時期を迎えているとはいえまだまだ現役です。

 知人の若者に先輩として助言するコスタくんですが、彼もまた若輩の身。いろいろな悩み辛みを抱えつつも平穏のために精一杯生きています。
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 そんな彼らが束の間の思い出話に花を咲かせるこの場面が、本イベントの中でも結構好きでしてね。

 途中で羊が乱入しようとしたり、えぐい電話が来たりと幸せなままで終わらせてくれないのが現実ではありますけど、人生には前に進むだけでなく、たまには振り返る時も必要なんだなということを知らせてくれる一場面です。あと炭酸コーヒーにちょっと興味が湧いた。

 まあでも一番好きなのはやっぱりここだな。
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 見ろ!この神のような一枚絵を。本イベントはエモーショナルな一枚絵が多いけど、その中でもやはりこいつが一番だぜ。普段は真面目で露出度もそんなに高くないアデルがこんなえっどい水着で主役になるなんて、もういろんな意味で熱いものがこみあげてくる場面です。
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 そしてズン子、今回の未実装水着枠。可愛い!そしてなんだそのクリップは!実にけしからん。

 けしからんのはこれを実装しない運営だよ!そりゃGGちゃん、テンニンカの水着コーデも有難いけどさあ。ちょっとは未実装水着枠を消化する努力をだな。ガヴィルさんに至っては先に異格の方の水着が来ちゃったし。
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 あとは今回のイベントで重要な役割を果たしたこいつ、獣主のドリーについても少々。
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 友情出演のエンペラー曰く、音楽を解し、分身を生み出すのが特徴らしい。またザーロほど直接的ではないが、人間の行動に興味を持ち、干渉することもあるとか。

 分身を生み出すドリー……とすると元ネタは例のクローン羊ですね。あれをネタにする辺りがアークナイツっぽい。
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 そしてその分身はただの分身ではなく、死者の生前の性質を模倣したものであるらしい。

 劇中でもそれっぽいのが出てきましたね。ドリーは別に人間をおちょくりたいわけではなく、良かれと思ってやっているようで、上位存在特有の価値観の違いを感じますね。

 結局今回あいつが動いていたのはエイヤを楽しませるためだったみたいだし、悪意を持っていたり人間を弄んだりする存在ではないんだろうな。分身をまるで制御できていないというかしていないので、迷惑な存在ではあるんですけど。
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 最後に全く分からん人。このバードって女性は一体何者なんでしょうね。

 ただのクルビア人とは言っているが、音楽の才能をエンペラーに認められているようだし、若い見た目だけど第一回の黒曜石祭を知っているようだし。この人について今後掘り下げられることはあるのか。



 読後の感想としては、とても清涼感のある読み応えでした。若い才能たちの奮闘は見ていて胸が弾むし、特にアデルはいい子だし、ドリーの気の抜けるような埒外さは爽快感さえあるし、結末もなんかいい感じだったのでよかったです。なんせ去年は生首クリスマスケーキで終わったからなあ。

 あとコスタくんは幸せになって欲しいですね。勿論ケラー教授も。カーン教授はいい人なんだろうけど、今回はちょっと先走り過ぎだったのかなあ。





 〈限定ガチャ〉

 すかっとするストーリーを味わったところで、ガチャを引いていきましょう。
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 今回は限定ガチャ!異格エイヤと異格スワイヤーが注目の星6です。

 特にエイヤの方は元素損傷(この前のアプデで元素ダメージから名前が変わった)を治療できる放浪医でありながら、医療OPとしても普通に強いという限定らしい性能のオペレーターとなっています。

 要するに激つよなので、エイヤだけはなんとしても引かなければなりませんね。スワイヤーは恒常だから最悪引けなくてもいい。今後も強いオペレーターの実装予定があるため、あまりリソースを使うわけにはいかないのです。
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 まずは限定ガチャ恒例のデイリー無料分から使っていきましょう。ここで星6来てもいいんじゃよ。
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 ……。
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 次は恒例の限定10連券。今回はモンストの呪術廻戦コラボと重なったせいでセルラン1位は難しそうとのことだったから、これが貴重な1枚となるでしょう。
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 ……。

 うまくいかねえなあ。
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 そして昨年末の消費がまだ癒えていない。10連券は1枚しかありません。
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 しかしその10連でなんとか新オペレーターを引くことに成功。
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 先鋒のポンシラスちゃんですね。名前の由来は果物らしい。シラスにポン酢かけてご飯に乗せたくなる名前ですが。
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 先鋒ながらS2が永続スキルらしく、面白そうな性能ではありますね。そしてイベントでは本筋に全く絡んでこないばかりか、鉱石病への感染を皮切りに最後まで不幸続きなところしか描かれていないため、ロドスでは幸せになって欲しいものです。
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 さてガチャ続行です。まだ単発券が残っている!
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 イケメンは去年の夏イベで出てきたな。
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 ……。

 なんか今回、大丈夫か?まだ星6すら見てないんだけど。

 ここで沼るのは避けたいところですが。
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 券もなくなったし、次は合成玉か。頼むぜ。
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 するとここで昇格演出が。これは来たか?
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 隊長……まあ嬉しくなくはないが。ここじゃないだろ感はある。でも隊長にもバカンスが必要かもしれないな。
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 そして星6は続きます。今度こそ……!
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 やったぜ。
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 スワイヤーか。別に今回出なくてもよかったんですけど、まあ貰えるもんならね。

 星6の行商人としては2人目、限定OPと一緒に実装されるのは様式美みたいですね。はいはい名刺名刺。

 性能はコスト消費ごとに獲得するコインをスキルに利用したり、致命的なダメージを受けてもなんとコストを消費することでHPを回復したりと、大分面白い内容となっています。リー先生とはまた違った感じですね。余裕があれば育ててみたいですが。


 さてあとはエイヤだけか。この調子でガンガンいくぜ。いやできるならさっさと出て欲しいけど。
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 ぐえ。
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 合成玉が……玉がなくなっちゃう。

 もうこれ以上は……でもエイヤは確実に引いておきたい。困ったなあ。

 石だけはやめてくれ……
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 多分これが最後のチャンス。引き返せる最後のラインです。これ以上は地獄でしかないぜ。
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 !!!
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 成し遂げたぜ。

 ようやくエイヤが来てくれました。相変わらず美麗だなあ。美しさと、エイヤの場合は儚さがセットです。現実は非情である。

 鉱石病の悪化により若くして余命の少ない彼女ですが、性能は前述のように最強クラス。術師から医療となったことで攻撃性能は一切捨て去りましたが、高い治癒力と元素損傷の治療によって、こちらでも採用しないことが考えられないほどの性能での実装となりました。
 

 結果、121連で全員揃いました。

 ティフォンのためにある程度は貯めとかにゃならんからな。石に手をつけることは避けられましたが、そこまでにどれだけ回復できるか。
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 そしてイベント報酬のエニスくんことブライオファイタも入手して、これでイベントOPはコンプです。イベントを通した印象に反して声というか喋り方は幼めなんだな。
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 あとはこの2人を昇進して、
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 コーデは取り敢えずGGちゃんのだけ買っておきました。大将軍は既に可愛いコーデがあるからな、水着買うかはちょっと考えておきます。





 〈ステージ〉

 本イベントのシナリオでは羊が暴れ回っていましたが、それを再現するかのようにイベントステージに登場する敵はボス含めて全員羊です。
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 そして本イベントの主要ギミックがピンクスチームホワイトスチームです。

 分かりやすく言えば前者が敵に有利なギミック、後者が味方に有利なギミックです。ピンクスチームは一部の敵が死亡時にばら撒いたり、あの溟痕漏らしおじいさんみたいに移動した場所に撒いてきたりしてきます。ホワイトスチームは噴水に隣り合ったオペレーターの攻撃時や設置したスチームサイダーの破壊時に散布できます。
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 具体的な効果は敵味方の被ダメージ増減という形で現れます。数値はそれぞれ1.5倍と0.25倍、めちゃくちゃでかいので重要なギミックです。

 またこれだけに留まらず、一部の敵はピンクスチーム上で固有の強化をされたりもするので、ピンクスチームはなるべくキルゾーンに残さず上書きしていきましょう。

 ただピンクでもホワイトでも、出るとステージの視認性が悪化するのが嫌ですね。めちゃくちゃ見にくくなるわけではないけど視覚情報がごちゃごちゃするというか。特にステージのデザインがピンク多めなため余計そう見える。
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 ボスは「羊主」ドリー。確かザーロが「狼主」でしたね。じゃあエンペラーは何なんだろう。人鳥主?

 ストーリー上では別に誰とも敵対していなかったドリーですが、行動自体はいかにもそれらしいものとなっていて、もこもこの毛皮で被ダメージを大幅にカットしたり空を飛んで移動したり、ピンクスチームを発生させまくったりと場を引っ掻き回すことに特化している感じ。火力はそんなに高くないけど、ピンクスチームに伴う灼熱損傷で油断すると落とされかねません。

 もこもこシールドは噴水隣のマスから一定回数攻撃するか、スチームサイダーの爆発に巻き込めば耐久値を減らせ、0にすれば少しの間行動を停止して攻撃が通りやすくなりますが、そんなに長い間待ってくれないのでとにかく火力を集中させたいです。濁心バフを添えたエクシアがとにかく好相性らしい。

 例によって第2形態があり、こちらは攻撃をほとんどやめて逃げることに特化した性能になります。シールドもあるしブロックもできないし、途中何度か待ってはくれるもののどうしても火力が必要になってくる面倒なボスという印象ですね。

 …………





 今回は周年イベントということでEXステージだけでなくSステージまであるらしい。

 通常面ではそんなに際立った敵はいませんでしたけど、高難度ステージとなると話は変わってきそうだ。
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 まあそれまでは、イベントステージを周回したりズン子と一緒に店を経営したりしてのんびり過ごすとしましょう。水着コーデも早く実装してね……
 


 なんか今年ももう終わりそうですが、そんな中イベントが始まりました。
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 「空想の花庭」。白い空間にサンクタ3人が並ぶビジュアルで、特に黒い衣装のイグゼキュターが印象的に映ります。

 今年最後のイベント、一体どんなストーリーなんでしょうね?時期的にクリスマスだし、このビジュアルも色が明るめだから、きっとアークナイツらしからぬ明るい話に違いないな!





 〈イベントスカウト〉

 今回はいきなりガチャを引いていくぜ。
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 目玉オペレーターは星6になったイグゼキュター。相変わらず顔のいい男です。

 顔だけでなく性能もなかなかよさそうなので、ここで引いていきたいですね。今後は周年とかも控えているし、できるならちゃっちゃと出てくれれば有難い。
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 とか思って引き始めたら、最初の10連でいきなり星6演出。これは勝ち風呂ですわ。
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 どっちかというと酒風呂だった。パラスさん……

 最近はとんと使ってないが、まあ便利なオペレーターであるのは間違いないですからね。有難く重ねさせて頂きましょう。
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 うーん、イグゼキュターどころか新規星5の子すら来ねえな。アークナイツではよくあることですが。
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 クリスマス間際にこんなもの見せるな……ドクターのこと何だと思ってるんですか!
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 そうそう、これですよ!ドクターはみんなこれを求めているんだ。

 アメとムチってやつですか。ムチいらねえぜ。
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 アルケットお前……これだからランデン修道院は!こんなだから衰退するのだ。

 本日2度目の陰鬱なすり抜けですが、まあ重なるのはいいことか。どうせすり抜けるならまだ持ってないフェイスト君くれや。
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 しかし直後、星6昇格演出が来て無事に聖約イグゼキュターを入手できたのでした。
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 星6になり、職業も狙撃から前衛へ。職分は撃士ですが武器は相変わらずショットガンです。

 鎌撃士はそれなりの範囲に対象無制限の攻撃ができる一方で耐久面が不安な職分ですが、初の星6である彼も基本的にはその特徴を色濃く引き継いでいます。ただ大陸版と比べて鎌撃士のモジュールが前倒しで実装されたことにより、グロ版では実装時点で100%の実力を発揮できる親切仕様となっています。


 異格イグゼキュターと一緒に星5新規枠のスプリア(アに次ぐ鬼才型の特殊OP)も来てくれましたけど、そっちはSS撮るのを普通に忘れていたぜ。何も考えずに飛ばしてしまいました。

 結果的には60連でコンプ、しかもすり抜け含めて星6が3人も出たことを考えると、まあ大勝利と言っていいのかもしれない。運営からの粋なクリスマスプレゼントということにしておこう。





 〈ストーリー〉

 ガチャ枠の新OPは揃ったし、ストーリーを見ていきましょうかね。
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 このイベントは時系列的にはくなちんイベントの続編と言ってもいい位置づけです。そしてラテラーノイベントは最初に一般市民がバカやるのが習わしです。

 冷静に考えて人をくくりつけて飛ばせる風船って何なんだと思いますけど、ここからの展開は我々ドクターに容赦なく冷や水を浴びせかけて無理矢理冷静にさせてくるものばかりなため、今のうちに彼らのバカみたいな雄姿を楽しんでおきましょう。
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 さてそんな中、教皇庁ではとんでもないことが起きていました。
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 なんとあのイグゼキュターが、本名フェデリコの超顔がいい男が「聖徒」に選ばれてしまいます。

 字面から分かるように、聖徒とはべらぼうにやばい肩書です。なんでもラテラーノ建国レベルの功績がないと与えられず、対象もこれまで教皇ばかりだったとか。イベリアのカルメン閣下も聖徒の称号を持っていたけど、要するにあのレベルですよ。

 確かにイグゼキュターは法に基づいて、どのような任務も徹底的に情を排して遂行できる法執行マシーンのような男ですけど、しかしまさか聖徒とはねえ。出世したもんだな。


 まあこんな特例を認めざるを得ないほどにまずい状況が迫っているみたいだからね、しょうがないね。ちなみに具体的にどんな状況なのかはよく分かっていないらしい。まあテラの大地は厄ネタばっかりだから、我々の視点から見れば妥当な判断ではあるわけか。
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 さてそんな新米聖徒のフェデリコ君に初の任務が言い渡されます。

 なんでも昔ラテラーノとイベリアが協力して作った「アンブロシウス修道院」で問題が発生したらしく、それを解決しろとのこと。同僚のリケーレ、スプリアも連れて、3人で目的地を目指します。

 修道院からは一月前に救援要請が来ていましたが、ラテラーノから派遣された特使2名と連絡が取れなくなってしまったらしい。
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 そしてその2人とはレミュアンとオレンでした。オレンくんは別にいいとしても、レミュアンはそれなりの役職持ちなのでわざわざイグゼキュターが遣わされるのも分かります。車椅子ユーザーでもあるわけだし。てかなんでそんな人を派遣したんだろう?
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 さて目的の修道院に到着した一行ですが、元はただの修道院だけだったはずの移動施設は、住民たちによって巨大な居住区へと作り変えられていました。
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 中へ案内され、実質的な軟禁状態であることを除けばレミュアンの方は特にひどい扱いをされることもなく丁重にもてなされていることが判明します。オレン君は逃げたらしい。
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 そして驚愕の事実が発覚。この修道院の住人はサンクタだけでなく、なんとサルカズまでもが共存していたのでした。
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 サンクタとサルカズが互いを憎しみ合うことなく、共に仲良く暮らす世界。ここでの生活は決して便利ではないようですが、しかし万国サミットで各国の協調を謳ったラテラーノでさえ為し得なかった(というか為そうとしなかった)それを実現させたアンブロシウス修道院は、そういう意味では確かに楽園と言えるのかもしれません。
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 しかしそんな中、事件は起きます。害意のない偶発的な事故で、サンクタの住民が友人を撃ち殺してしまいました。
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 そりゃこっちの台詞だよ。あ……アクナイくん?やめてよ、ウソでしょ……

 こっちとしては2人の女の子が仲良くしてる様子で盛り上がってたのに。寒いし空腹だし不便だけどみんな仲良しならいいかなって思ってたのに。
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 そして同族殺しのサンクタが辿る末路は当然「堕天」です。絶望に叩き落されたフォルトゥナの額からは角が生え、頭に浮かぶ光輪も不安定に明滅し始めました。あの、人の心とか……。

 事態はそれだけには留まりません。
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 修道院に出没する謎の化け物。
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 聖堂を襲う突然の火事。
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 暗躍する影。
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 そして今回も悪だくみするオレンくん。

 楽園を取り巻く登場人物たちの思惑が交差し、疑心暗鬼が蔓延り始めます。果たしてフェデリコは修道院の問題を解決し、任務を達成することができるのでしょうか?

 ……というのが今回のイベントシナリオの大筋の内容でした。



 なんだこれは。一体何なんだ。よりによってこんなものを、クリスマスに!こんな鬱々としたイベントをクリスマスの時期に開催しやがって!運営は聖夜を何だと思っているのか。
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 貧しいながらも仲良くやっていたはずの住人たちが、ラテラーノからの使者を迎え入れた後に立て続けに起こった事件によって段々とその関係に影を落とし、互いへの疑念が対立へと変わっていく様を見せつけられるのは、なかなか辛いものがありましたね。

 修道院の住人は十年単位でここで暮らしている人ばかりであり、サンクタとサルカズ同士の確執はすっかり摩耗しているものと思われるので、この対立の根底にあるものは多分異種族に対する差別ではなく、「自分と違う存在への恐怖」というものが長く続いた平和の終わり、犯人の分からない事件の連続によって煽られ続けた結果噴出したということなのでしょうが、その差異が果たして救いとしてどれほど機能したかと言われると苦々しい顔をするしかないわけです。
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 特に決定的だったのは例の火事だったのでしょうが、しかしアークナイツくんはすぐに何か燃やそうとするよな。ウルサスといいウォルモンドといいイェラグといい。
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 特にジェラルドおじさんの採った「血を流す決断」のシーンはまーじで辛かったっすね……。安住の地を見つけたサルカズたちが、また再び流浪の旅へと身をやつすことになるという時点で辛いのに。

 結局サルカズという生まれが彼らに帰るべき場所を与えず、放浪を強いるのであれば、それはあまりにも非情な運命であるように我々には映るわけです。これを何百年、何千年と続け、またその記憶が継承され続けたことを考えると、ロンディニウムのあの一件も多少は同情的な目で見ることができてしまいます。
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 確かにおじさんの過去の所業はラテラーノ側からすれば到底許されるものではないかもしれませんが、しかし戦争において切った張ったは日常茶飯事。よっぽど残虐なことをしない限りは、そこに罪とか罰とか、そういった観点がナンセンスであることは明白なのに。

 それに過去がなんであるかにせよ、今の彼は猟師として住人たちの暮らしに貢献し、サルカズ傭兵の身分では一生得られることがなかったかもしれない平穏を享受していたというのに。それを捨て去るだけでなく、自分の命さえ投げ打ってみせるとは。その覚悟を理解し、推し量ることなどとてもできません。

 しかしそんな覚悟から成る究極の自己犠牲が、オレンくんの判断にはなんら影響しなかったというのがあまりにも無情過ぎます。ほんっっっとに、オレンくんさあ……。まあ彼も別にサルカズの尊厳破壊がしたくて暗躍してるわけではないんでしょうけども。
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 そう、今回のストーリーってよくよく考えれば、明確な黒幕と呼べる存在がいないんですね。

 ワカメの仲間みたいな協力者、アルトリアみたいな扇動者はいるけど、別にあいつらが率先して今回の状況を引き起こしたわけではない。引き起こされた火事には犯人がいたけど、それもそこに至るまでの絶望を考えると安易に責められたものではない。そして一連の事件、楽園の崩壊を引き起こすきっかけがラテラーノからの来訪者であったのは間違いないけど、じゃあ彼らが何か悪いことをしたんですかと訊かれるとそういうわけでもない。あのオレンくんだって、レミュアンやフェデリコと方向性は違うがラテラーノのためを思った専行だったわけだし。

 明確な敵、決定的な悪意の不在。それは本イベントにおいてフェデリコを終始悩ませていた事柄であり、快刀で乱麻を断てないもどかしさが少なからず頭の中にあったのは間違いないでしょう。
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 本イベントの主役であるフェデリコは実はある意味一番の不安要素で、というのも持ち前の機械っぷりを発揮して対人関係における前置きやら遠慮やら、そういったものを一切排除して単刀直入に切り込んでしまうスタイルが多くの場合軋轢を生んでコミュニケーションをかえって不全にしてしまう状況が本シナリオにおいても多々見られました。

 正直こんなんで今までよく多くの任務を成功させてきたなと思わなくもなかったし、それらはある種のシュールギャグと捉えられなくもないのですが、しかし本イベントにおいて彼の内心にそうしたこれまでのやり方が通用しないやりにくさが残り、またジェラルドの自死が任務完了後も思考の対象として息づき続けていることは特筆すべき事項であるように思うし、実際教皇はそんな彼の心情の変化を成長と捉えている節がありました。
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 シュールギャグ云々を除けば、今回の癒し枠は間違いなくこの兄妹でしたね。

 一般市民にしては手に持っているパペットがただものでない風格を表しているし、一体どんなバックボーンを持っていてどんな目に遭う子たちなんだろうなと思って見ていたんですけど、終わってみればちょっと遠慮がないだけで普通のいい子たちだったし、特に酷い目に遭うこともなく無事に救われたようで、流石にアクナイくんもこんな可愛い兄妹をいじめるような非道さはなかったのだと安心しました。強いて言うなら2人の母親がなんともあれなんですが、それもどうなるかは今後次第ですからね。

 特にフェデリコとの絡みは本イベント屈指の癒しシーンです。子供相手でも配慮が全然ない辺り、寧ろフェデリコの方が癒し枠だったかもしれない。
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 そして最悪の結果に繋がらなかったというのはこの2人に限った話ではありません。

 3人の来訪を皮切りに段々と空気が悪くなり、度重なる事件でどんどん酷い方向へ向かって行った修道院ですが、しかしすんでのところで救いようのない事態は避けられました。

 そしてそれを成したのは暴力でも説得でも、勿論偶然でもなく、当事者たちの理性によるものでした。ステファノ司教はアウルスの示した道を最後の最後に否定し、クレマンは絶望の中でも「大群」への帰化を拒絶し、「怪物」は眠る2人に牙を突き立てることなくそっと尻尾を添えたのでした。

 アークナイツのこの手のイベントだと、カスみたいな環境の中で愚かな一般市民たちが悪意を秘めた黒幕にいろいろ吹き込まれて扇動され、最悪の結末を迎えてしまうという印象がとにかく強いのですが、今回に限って言えばすんでのところで彼らの理性がブレーキとなり、誰も救われないバッドエンドを回避することができました。
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 アークナイツに限らず古今東西いろいろなシナリオで、一時の感情に流されてろくでもない決断をしてしまう人間の様子が多く描かれてきたし、現実にだってそういうことはありますが、しかし我々には理性があり、一時の気の迷いを否定して正常に戻ることができるのです。それが確かな形で描かれ、結果に繋がったというだけでも、理性って捨てたもんじゃねえなと思うわけですよ。まあ我々ドクターにとって理性は投げ捨てるものなんですけども。
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 まあそんな感じで、決してハッピーエンドではないにしろ、誰もが見上げれば遠くに希望が見える、そんなラストにはなったわけですが。この一件で何かが解決したかと訊かれればそんなことはなく、寧ろこれは今後の展開への前哨に過ぎないんですね。つまりいつも通りのアークナイツ。

 結局アルトリアは捕まえられなかったし、アウルスは無事逃げおおせたし、サルカズたちは楽園を追われたしで、また死者も出てしまったことを考えればビターエンドと言うにも温い評価に過ぎる気がしますが、しかしアークナイツ基準だと大分温情のある結末と言えるでしょう。

 果たして司教はラテラーノに辿り着けるのか。サルカズたちとフォルトゥナは放浪の果てに再び安寧を得ることができるのか。そして迷いを得たフェデリコは答えを見出すことができるのか。

 全ては彼ら次第、または運次第です。しかしもしも彼らの様子を遥か高くから見守っている存在がいるのなら、そんな迷える子羊たちに少しくらい手を貸してあげてもいいんじゃないかなと思うわけです。
 
 
 


 〈ステージ〉

 イベントステージを進めると星5狙撃OPの「インサイダー」が貰えます。
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 インサイダー、ってかリケーレくんですね。本イベントではコミュニケーションに問題があるフェデリコに代わってなんとか穏便な解決を図ろうとしていた苦労人として描かれました。また前回に引き続き悪だくみするオレンと通じていたりと、その顔立ちほどシンプルな人間ではないようです。

 ただオペレーターとしての性能は分かりやすく、手数の多い速射手ではありますが弾薬式のスキルで火力を出すことに特化しています。ハンドガン持ちながらそこそこの装甲相手にもダメージを通せるのは面白いですね。
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 一応新規入手組の昇進は全部終わらせてきました。イグゼキュターは決戦スキルのS3と放置適性が高いS1を特化しとけばいいんですかね。
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 久々にコーデも買った。取り敢えずこの2人。

 ユスティナもパプリカもコーデを着せたら随分と印象が変わりました。ただパプリカはより一層羊に近づいた感があるな。



 じゃあそろそろステージでも進めていきませうか。
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 今回のイベントステージにおける主要ギミックは「修道院の住民」。

 これまでも何度かあった民間人系のユニットですが、過去のあいつらに負けず劣らず曲者なギミックとなっています。こいつらは時間経過でSPが溜まり、満タンになるとパニック状態になって「決められた順路に沿って」決められた聖像に向かって逃げます。その道中に落とし穴があっても構わず進み、落っこちたらステージの耐久値が減るので、コスト20を消費して聖像を起動することで宥めすかしたり、落とし穴に仮設の歩道を設置して落ちないようにする必要があります。

 ただ敵ユニットをさばきながらこれを行い、さらには落石なんかからも守らなければならないため、結構やることが多くて面倒くさいんですね。住民は敵には攻撃されないけど、パニック状態だとスリップダメージを受け続けるし、そもそも他の民間人と違ってゴールに逃げないため、ずっと敵を抱え続けて時間を稼ぐ手法も効果が限定的で、もうなんか嫌になるくらい面倒なギミックです。

 住民のパニックを抑制できる聖像にしたって、普通に敵の遠距離攻撃の対象になるし(なんなら優先的に狙ってくる)、今回多くの敵がこちらのコストを削る能力を有しているせいでコスト20が大分重く感じられるしで、敵の強さというよりかは嫌がらせに特化した構成になっているんですね。ストーリーは重いしステージは面倒だしで隙がない。
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 特にそれが顕著なのがボスステージで、ボスは完全無敵でこちらから干渉する手段がほぼない(一応モスティマで減速できる)代わりに攻撃を行わず、しかしこちらの味方全体に周期的にデバフをばら撒いたり、住民を誘導して穴に落とそうと画策したり、落石で殺そうとしたりとかなり異色なボスなんですね。こいつストーリーだとこんなやばい奴だったかな。シラクーザの無限射程市民射殺神父を思い出すぞ。

 一定時間後に形態移動し、また指定の順路を辿った後自動で撤退するのですが、それまでの間こちらにパズルを強いてくる難敵です。高台の少なさも相俟って、個人的にかなり苦手なボスだった。聖像もないステージだし。てかなんでないの?
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 なんとか星5オンリーでクリアできたけど、これ通常のクリアに加えて勲章条件で穴を全部塞いだ状態で星3クリアする必要があるんですよね。お忘れなきよう。

 しかしこれ、EXステージだとどんな感じになるんでしょうね。取り敢えず民間人は増やされそうだな。そうでなくとも強襲では1人死んだだけでも終わりだろうし。絶対面倒くさいだろうな。今回はSステージがなさそうで本当によかった。 
 




 ……いやーしかしなんというか、開発の心の所在を疑うようなイベントでしたね。

 って言うのは言い過ぎかもしれないけど、どうしてもそう思ってしまう。特にフォルトゥナ、ただただ不憫な子ですけどあの子中ボスとして登場させる意味あったか?非戦闘員だったからスキルの乱射も一定確率で外すし、本当に心がない。

 まあでもこれはね、ただただ時期が悪いよ時期が。世間では楽しいクリスマスなのに、なんで寒さと空腹に耐えながらなんとか生活している人々の様子と、そのささやかな平穏の崩壊を見せつけられにゃならんのかと。

 思えばグロ版アークナイツはアニメで得た新規ユーザーたちを狂人号でふるいにかけ、アニメ2期で得た新米ドクターたちを今度は狂人号の復刻で絶望させた前科がありますからね。真冬に水着コーデを実装し、真夏にクリスマスコーデを実装するようなくらいじゃ手緩いと言わんばかりの暴虐です。でもそれが我らのアークナイツくんだもんなあ。仕方ないよね。



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